写美で幕末の訪日写真師「フェリーチェ・ベアト」回顧展−国内初公開作も

「長弓を持つ侍」1863年 鶏卵紙 J・ポール・ゲティ美術館所蔵(ウイルソン写真センター寄贈)©The J. Paul Getty Museum. Partial gift from the Wilson Centre for
Photography

「長弓を持つ侍」1863年 鶏卵紙 J・ポール・ゲティ美術館所蔵(ウイルソン写真センター寄贈)©The J. Paul Getty Museum. Partial gift from the Wilson Centre for Photography

 東京都写真美術館(恵比寿ガーデンプレイス内、TEL 03-3280-0099)2階展示室で現在、J・ポール・ゲティ美術館コレクション展「フェリーチェ・ベアトの東洋」が開催されている。

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 同展は昨年、米ロサンゼルスのJ・ポール・ゲティ美術館で開催されていたレトロ・スペクティブ(回顧)の国際巡回展で、日本国内唯一の開催となる。

 幕末〜明治の訪日写真師フェリーチェ・ベアトは1832年ベネチア生まれ。トルコでは写真術を学び、クリミア戦争から写真師としてのキャリアをスタート。インド動乱(セポイの乱)、中国・第二次アヘン戦争を取材した後、1863年に訪日し20年以上横浜に滞在。風俗写真や江戸・横浜のパノラマ写真を含むランドスケープなどを撮影するとともに下関戦争も取材している。1867年に加盟したフリーメイソン会員名簿で1871年、職業が「写真家」から「貿易商」に変更された。1909年79歳で死去。

 会場には、初期(1855年〜1857年ごろ)、インド(1858年〜1860年)、中国(1860年)、日本(1863年〜1884年)、朝鮮(1871年)、ビルマ(1887年〜1905年)など、同館のコレクションも加えた約145点を展示する。写真は、1864年の下関戦争で英国軍に占領された長州藩の前田砲台の写真や、昨年TBSの幕末ドラマ「JIN−仁−」のオープニング映像に起用されたという愛宕山から江戸市内を見下ろしたパノラマ写真、インド大反乱で集団処刑と大虐殺が行われた廃虚に放置された敵側の死体や骨など、戦争の悲惨な実態を表現した写真、侍の写真など。

 29日からは連日(14時〜)、担当学芸員によるフロアレクチャーを実施。当日の展覧会チケット持参で誰でも受講できる。

 開館時間は10時〜18時(木曜・金曜は20時まで、入館は閉館の30分前まで)。月曜休館(月曜が祝日の場合は翌火曜、5月1日は開館)。入場料は、一般=800円、学生=700円、中高生・65歳以上=600円ほか。5月6日まで。

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